導入事例 - 大利根倉庫株式会社

工場内無線環境の改善事例 ― PicoCELAによる無線メッシュ導入 ―

大利根倉庫株式会社 様

ネットワーク

業種:鋼板加工業
従業員数:102名(2025年12月時点)
HP:https://www.ootone.co.jp/

鋼板のスリット・切断などの加工から倉庫保管、納入手配まで一貫対応し、製造業の安定した部材供給を支えるサービスを提供している。

導入以前は、通信品質が安定せず、電波の届かないエリアが発生していた。また、エリア拡張のたびに有線配線の追加が必要だったため、柔軟なレイアウト変更が難しかった。

導入後は、現場の通信状態が改善され、場所を問わず作業ができるように。また、クラウド管理コンソールの活用により、トラブル時の対応負荷軽減も実現。

会社外観


課題

  • エリアごとに通信品質の差がある

  • 大型機器は動かすことで、通信が不安定に

  • トラブル時のAPの状態を把握しづらい

  • 有線配線の拡張が難しい

効果

  • 工場内の広範囲で通信が安定

  • 自動で最適な経路を選択し、通信断や速度低下が大幅改善
  • クラウド管理コンソールにより、管理・トラブル時の対応がスムーズに
  • 無線メッシュWi-Fiのためエリア拡張が容易に
導入の背景

導入の背景

エリアにより電波状況が悪く、現場作業に支障が発生

本工場では以前より無線LANを利用していましたが、製造設備や建屋構造の影響により、電波が届きにくいエリアが複数存在していました。
特定の作業場所では通信が不安定となり、業務端末の再接続や通信待ちが発生するなど、現場作業の効率低下が課題となっていました。

既存APの故障等による障害も発生した為、工場環境に強く、配線を最小限に抑えながら無線エリアを拡張できるソリューションとして、自律分散型無線メッシュ技術を採用した PicoCELA の導入を検討することとなりました。

お客様の課題

お客様の課題

移動体による通信不安定と無線環境の可視化不足

導入前の無線環境では、エリアごとに通信品質の差が大きく、安定して利用できる場所とそうでない場所が混在していました。
クレーン等の動く機器も無線を利用しており、動くことで電波の減衰や反射の影響を受け、通信断や速度低下が頻発していました。

また、無線トラブルが発生した際も、APの状態や原因を把握しづらく、現場と管理者双方に負担がかかっていました。有線配線の追加による対応も難しく、無線環境そのものを見直す必要がある状況でした。

導入の決め手と構成イメージ

導入の決め手と構成イメージ

導入前の実機検証により最適な設置場所を決定できた
高可用性も選定の後押しに

本案件では、長年お付き合いのあるお客様であったことから、製品導入ありきではなく、課題解決を重視した提案を行いました。

まず現地調査を実施し、工場内の構造や設備配置、既存ネットワーク環境を詳細に確認。その上で PicoCELAの実機を用いた電波テストを実施し、実際の通信品質やメッシュ構成の動作を検証しました。

机上設計では判断できない電波状況を把握しながら設置場所を決定できた点が大きな決め手です。

また、PicoCELAが持つ自律的な経路制御機能により、障害時でも通信を維持できる高い可用性が評価され、安心して導入できると判断されました。


導入前後の構成イメージ
構成イメージ図

導入前は、無線APを個別に設置する構成で、エリア拡張のたびに有線配線が必要となっていました。そのため、無線が届かない箇所が発生しやすく、柔軟なレイアウト変更も困難でした。

導入後は、PicoCELAの無線AP同士が自律的に接続するメッシュ構成を採用し、最小限の有線接続で工場内全体をカバーしています。通信経路は状況に応じて自動で最適化され、無線エリアの拡張も容易な構成となりました

導入の効果

導入の効果

工場内全体で通信状態が安定に
トラブルの切り分け・対応も迅速化

PicoCELA導入後は、これまで無線が弱く業務利用が困難だったエリアを含め、工場内の広範囲で安定した無線通信が可能となりました。無線AP同士がメッシュ構成を形成し、通信品質に応じて最適な経路を自動選択することで、通信断や速度低下が大幅に改善されています。
現場からも「場所を意識せずに使えるようになった」との評価をいただいています。

また、PicoCELAのクラウド管理コンソールにより、無線APの死活監視や通信状況の可視化が可能となり、トラブル発生時の切り分けや対応も迅速に行えるようになりました。

技術的なポイント(PicoCELAの特長)

技術的なポイント(PicoCELAの特長)

PicoCELAは、自律分散型の無線メッシュ技術を採用しており、各無線APが周囲の状況を判断しながら最適な通信経路を自動で構築します。
特定のAPやリンクに障害が発生した場合でも、別ルートへ自動的に切り替わるため、高い可用性を確保できます。

また、工場や屋外利用を想定した設計により、障害物や電波干渉の影響を受けにくい点も特長です。さらに、クラウド管理コンソールを活用することで、運用状況の把握や管理負荷の軽減を実現しています。

\ 自動で最適経路を選択 /
APの障害時には自動的に別ルートで接続
\ クラウド管理コンソールを活用 /
遠隔監視と可視化により、運用負荷を軽減
導入時の工夫・検証ポイント

導入時の工夫・検証ポイント

実機検証を元に設置場所を確認

本導入では、実運用で安定した通信を実現するため、事前の現地調査と実機検証を重視しました。設備配置や動線を確認しながら、電波の届き方や干渉の影響を実測し、設置場所を細かく調整しています。

特に金属設備が多いエリアでは、想定通りの通信品質が確保できるかを重点的に検証しました。

これにより、導入後のトラブルを未然に防ぎ、実環境に即した無線構成を実現しています。

今後の期待

有線の安定性+無線の柔軟性によるネットワーク最適化

今後は工場内LANおよび光回線の再敷設も計画しており、今回構築した無線環境を含めたネットワーク全体の最適化を進めていく予定です。
有線ネットワークの安定性向上と、PicoCELAによる柔軟な無線基盤を組み合わせることで、より高信頼な通信環境の実現が期待されています。

将来的な設備増設やIoT機器の導入にも対応できる、拡張性の高いネットワーク基盤を目指していきます。